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みちびき4号機打ち上げによって何が便利になるのか?

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準天頂軌道衛星「みちびき4号機」の打ち上げが10月10日に予定されています。打ち上げが成功すれば、2018年度からは4機体制で測位システムの本格的運用が始まります。

誤差数センチという高精度で安定した位置情報が得らるこのシステム。一体私たちの生活にどういったメリットがあるのでしょうか?

みちびきとはどのような機能があるのか

2018年から4機体制で運用されるみちびき。みちびき(準天頂衛星システム)とは、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムのことです。

衛星測位システムとは、衛星からの電波によって位置情報を計算するシステムのことで、米国のGPSがよく知られており、みちびきを日本版GPSと呼ぶこともあります。

みちびきによってGPSが超高精度になる

いままで、位置情報システムと言えばGPSが主流でした。みなさんもカーナビやスマホでよく利用しているのではないでしょうか?

GPSは4機以上の衛星で衛星測位は可能ですが、安定した位置情報を得るためには、8機以上の衛星が見えることが必要とされています。しかし、GPS衛星は地球全体に配置しているため、地球の裏側で見えない衛星があり、どの地点でも概ね6機程度しか見ることができませんでした。

しかし、2018年、みちびきが4機体制になると、このうち3機はアジア・オセアニア地域の各地点では常時見ることができます。みちびきはGPSと一体で利用でき、GPS衛星6機とみちびき3機を合わせて8機以上となるため、安定した高精度測位を行うことが可能になります。

みちびきが運用されればGPSの誤差はわずか数センチ以内という超高精度になります。

みちびきの打ち上げがドローンにも利用できる

Amazonや楽天などが、ドローンでの宅配の実験を行っているのはニュースで目にしたことがあると思います。

ドローンの自動運転で問題になっているのはドローンのGPS精度です。

ドローンはGPSを使って自動運転を行うため、その精度は非常に高精度である必要があります。

GPSの地図がズレてしまっては事故につながりかねません。数センチの誤差であれば着陸するスペースも少なくてすみますから、細かい運用も可能となっていきます。

特に離島や災害地域に物資を輸送する手段として注目を集めています。

 

 

みちびきの打ち上げによって自動車の自動運転に応用できる

交通の分野では自動車の自動運転の進歩に期待が持てます。

自動車の交通状況は複雑そのもの。現在のカメラやセンサーで周囲の状況を確認するだけでは限界があります。

そこで、わずか数センチの精度で測位ができるみちびきのデータで補足することによって高精度な自動運転が可能となっていきます。

三菱電機はこのみちびきを使ったサービスの試験提供を2017年の9月からはじめました。

今回の試験運用では決まった場所を走行するバスのようなインフラ型走行に限られますが、今後「完全な自動運転の自動車」にデータが応用できると期待されています。

アウトドア製品にも多く利用される予定のみちびき

家電製品では、すでに「みちびき」の電波に対応する機種が多数登場しています。

登山やトレイルランニング、水泳などスポーツ・アウトドア用ウォッチのほか、ハンディーGPSもみちびきの超高精度の位置情報が活躍します。

登山時のケガなどで救助を要請する場合、都会のように分かりやすい目印がない場所であっても、『みちびき』によって得られた誤差の少ない位置情報を伝えられるので、早期救助につながる可能性もあります。

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